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November 04, 2008

スイス出張(1)

 先週は、スイスに出張した。

 実は、ヨーロッパに行くのは、初めてだった。もともと、ヨーロッパの歴史には、関心があり、常に、行きたいとは思っていた。見たい場所がたくさんあり、行く場合は、ゆっくりと時間を取りたいと考えつつ、そのような時間を取れずにいた。今回も短い旅程だが、仕事でやむを得ず行くことになった。

 主に、チューリッヒとウスターというチューリッヒ郊外の街に滞在したが、スイスという国あるいは社会から、非常に多くのことを学び、また、感心させられた。

 社会のいたるところに、環境への配慮がなされている。屋上緑化、家庭用生ゴミ処理機の設置、自転車利用の厚遇(各列車には、自転車積載用車両があるなど)など。また、効率を考えた便利な制度もある。町中にいろいろな“配慮”がある。どこかの脳天気な大国とは大分違う。

 スイス人の豊かなライフスタイルもうらやましく感じた。住居に関して言えば、都心部では、アパートメントのような大規模な集合住宅も多いが、戸建が中心だ。戸建も平屋建てはほとんどなく、3階建、4階建という上に長いものが多い。おそらく暖房効率を高めるためだろう。各家の色使いや花を置いた窓など、どの家もかわいらしい。また、ほとんどの家の庭には、小さな菜園スペースがある。菜園スペースを持たない家に住む人は、別の場所に小さな小屋付の週末菜園(ロシアのダーチャと同じ)を持っていることが多い。

ところが、表面的には、かわいらしい家々だが、地下には、分厚いコンクリートの壁と2重ドアで出来たシェルターがある。火災等の自然災害から核攻撃にも備えたものだ。スイスの友人の話では、国民は、年3日軍事訓練を受けることを義務付けられており、その3日間の給与は、訓練を受ける者の雇用者が負担することになっている。

 スイスは、永世中立国で、小さな国だが、生きるために一生懸命なのだ。

 スイスは、小さな国であるが使用言語が4言語あり、独立性の強いDistrict制もある。スイス人にとっては、3言語を話せることがマストだそうだ。たとえば、スイスで使用者が一番多いドイツ語、フランス語あるいはイタリア語のいずれか、それと英語。Districtというのは、行政的に独立性の強い行政区を意味しているらしい。それがどの程度の規模かは、不明だが、チューリッヒの近郊のZugというところは、法人税・所得税が安く、富裕層やグローバル企業が増加しているという。小さな国であるが、複雑だ。

 スイスは、いろいろな面で、オーストリアがライバルだ。お互いに、ライバル視して、張り合っている。ディナーの時に、スイス・ワインをオーダーしたら、オーストリアから来て、会議に参加していた若い女性に、「何でスイス・ワインなの?オーストリア・ワインにしなさい」と、冗談で言われた。彼女の説明では、自然環境、産業、国際的地位などで類似している両国は、いつも張り合っているのだそうだ。

 

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